<オリックス3-3日本ハム>◇24日◇京セラドーム大阪
5時間1分もの間、頭脳をフル回転させた。延長12回を戦い抜いた日本ハム栗山英樹監督(52)から、本音が漏れた。「そりゃあ勝ちたかったけど…。よく粘ったと思うしかない。選手たちにも粘れる感じが出ていた」。今季チーム2番目に長い試合で、今季2度目の引き分けを前向きにとらえた。
試合前の「虫の知らせ」は現実になった。前日23日のオリックス戦で7回途中110球を投げた大谷を、この日はベンチに残していた。通常、試合途中に宿舎へ返す「早上がり」のケースだが、同監督は「(胸が)ざわつくときがあるんだよね。誰かに何かが起こるとか…。(チーム状態が)いいときに限って何かが起こる。だから『いてくれ』って言っておいた」。けがなどのアクシデントがなかったことは幸いだったが、胸騒ぎの結末は、5時間超えのハードな一戦だった。
緊急時にのみ使うつもりだった大谷と、4連投中で起用しないと決めていた武田久をのぞけば、谷元以外の21人を使う総力戦。先発ケッペルが早めの5回で降板する展開を、救援陣のリレーで踏ん張った。8回1死一、二塁をしのいだ河野、11回2死一、二塁を乗り切った増井、敗戦の危機をがけっぶちで食い止めた。
一方、打線は11安打を放ちながら、三振も12。1死満塁の好機だった6回も、中島の押し出し四球で1点を奪うのがやっとだった。骨折離脱の中田に代わり、4番を務めるアブレイユは、4三振1併殺打で6打数無安打とブレーキになった。栗山監督は「(状態が)気にはなる。でも(好不調の波は)前にもあった。また打ち始めることもある」と、前を向いた。
引き分けの“価値”は、今日25日の一戦にかかっている。栗山監督の胸に、今度は「明るい予感」が去来することを願う。【本間翼】



