<楽天7-5ロッテ>◇24日◇Kスタ宮城
楽天枡田慎太郎内野手(26)が試合を決めた。先発の辛島航投手(22)が1回に4失点。それでも4回に同点に追いつくと、5回1死一、二塁のチャンスで、枡田が決勝の2点適時二塁打を放った。これで14試合連続安打となり、打率も3割3分5厘まで上昇。首位攻防戦の2連勝に貢献し、チームはロッテとのゲーム差を4・5に広げた。
最後は右手1本だった。枡田の執念だった。4-4の5回1死一、二塁。「いつも以上に魂を込めました」と、気持ちを強く持った。2ストライクと追い込まれてから5球目のフォークをファウルで粘る。続く6球目も再びフォーク。体勢を崩され、左手が離れそうになりながら、右手で押し込んだ。左中間への適時二塁打で2点勝ち越し。「もう本当に魂で打ちました」と興奮気味に振り返った。
劣勢の展開をはね返した。先発の辛島が1回にまさかの4失点。それでも枡田が「4点とられても、ガックリはしなかった」と言うように、ベンチに暗い雰囲気はなかった。その裏にジョーンズの適時打で1点返すと「ガラッと雰囲気が変わりました。いけると思った」(枡田)と風向きが変わった。徐々に追い上げ、4回に同点として、枡田の決勝打につなげた。
これで14試合連続安打で絶好調をキープする男は、「リーグ優勝」だけに突き進んでいる。昨年プロ7年目でブレークし、初めてお立ち台にも立った。その時、「仙台でパレードをしましょう!」とファンに宣言した。だが、リーグ戦終盤の9月に左膝を故障した。トレーニングもできない日々が続き、オフの間に体重は10キロ以上も増えた。「ストレスですかね」。大事な時期に離脱したことが、悔しかった。今季、開幕直後に不振で2軍にいた分、「後半で少しでもチームに貢献したい」。今年こそ、という思いが強い。
枡田の勝負強い打撃でチームが再び勢いを取り戻してきた。星野監督は、4点差をひっくり返した打線について「取り返してくれて、感謝、感謝」とたたえた。5連敗で迎えた天王山で2連勝し、2位ロッテとは4・5ゲーム差に広げた。「今日みたいな場面で決められるように、貢献していきたい」と枡田。昨季以上に、頼もしくなった。【斎藤庸裕】



