<ヤクルト8-10中日>◇27日◇神宮
守道竜が冷や冷やの逃げ切りで連敗を3で止めた。2回までに8点を奪うも、ヤクルト・バレンティンに50号に達する2発を浴びるなど打ち込まれ、最終スコアは10-8。守護神岩瀬仁紀投手(38)が自己記録を更新する9年連続30セーブで乱戦を締めた。負ければ3位広島と4・5ゲーム差のがけっぷち。CS争いに踏みとどまった。
最後の打者中村を宝刀スライダーで遊ゴロに抑えると、岩瀬を中心に歓喜の輪ができた。2点リードの9回を完璧な3人締め。自己記録を更新する9年連続30セーブを達成だ。守護神は「勝って終わるしかない。1人1人集中していた。前回失敗していたんで、(数字は)終わってからでいいです」と、仕事をまっとうしての勝ちを一番に喜んだ。24日阪神戦で1点リードを守れず、4失点して負け投手になって以来の雪辱登板。この日こそ、負けられないマウンドだった。
古野をKOして2回までに8点を奪った。ところがバレンティンに49号、50号の2発を浴びるなど、1点差まで迫られた。高木監督も「中田がしっかり投げてくれりゃこんな展開にならんですんだ。今日なんて楽勝やん。そりゃど真ん中ばかりじゃ打たれるわ」とおかんむりだった。逆転されれば3位広島と4・5ゲーム差のがけっぷち。守護神のリベンジへの執念が荒れた3時間54分を締めた。
試合前、引退を発表した4歳上のヤクルト宮本と話し込む場面があった。「長く一緒にやってきた。僕にとって永遠のキャプテンですから」。岩瀬も打ち込まれて敗退した北京五輪では何度も叱咤(しった)激励された。感傷も胸に秘めた惜別の3人斬り。万感で達成した金字塔でもあった。
高木監督も「岩瀬はすごい。この前も足を引っ張られただけやん」と絶賛した。試合前は「ヤジられるのもあと3試合の我慢か。何とかロードって命名せなあかんな」と最後の神宮に感傷的だったが、試合後はヤジを避けて?「いくぞ!」と猛ダッシュ。バレンティンにはやられたが肉を切らせて骨を断った。【松井清員】



