<オリックス4-0楽天>◇27日◇京セラドーム大阪
球団初のマジック点灯はならなかった。楽天が最下位オリックス相手に取りこぼした。来日初先発のジム・ハウザー投手(29)が5回2失点の粘投。先発ローテーションの谷間の登板としては合格点だったが、打線の援護がなかった。2番手の宮川将投手(22)が7回に2失点し、投打に元気なく完敗。今日28日に勝てば、ソフトバンクが負けるか引き分けの場合に、マジック28が点灯する。
ズルズルとマジック点灯のチャンスが遠のいていった。序盤は0-0で進んだ。すると、京セラドーム大阪のバックスクリーンの電光掲示板に、他球場のスコアが表示された。ソフトバンクが大量リードを許していた。勝てばマジックが点灯する-。左翼スタンドのファンは沸いた。しかし、喜んだのもつかの間、「あ~」というため息に変わった。
4回だ。先頭平野恵の遊ゴロを松井が前進して捕球したが、悪送球。二塁まで進塁を許した。その後、1死一、三塁となり、先発のハウザーがバルディリスに犠飛を浴び、先制点を献上。「先に点を与えてしまったことが、反省点です」と振り返った通り、重い1点になった。尻上がりに調子を上げた相手先発の松葉に対し、打線は沈黙。5回に追加点を許し、7回には2番手の宮川も2失点で試合は決まった。
ただ、好材料もあった。この日は先発ローテーションの谷間だった。しかも、ハウザーは昨季の登板すべて中継ぎで、先発経験はない。2軍には経験のある永井、川井もいた。だが、佐藤投手コーチは2人について「ダメなんだって」と言い、ハウザーに託した。2軍で先発した5試合で防御率1・55と結果を残したものの、1軍では試合前の時点で同10・97。先発抜てきは懸けでもあった。
そんな中、5回2失点と粘投した。自責点は1。十分の結果だった。さらに、先発左腕不足が課題である台所事情において、ハウザーが安定すれば大きい。負け投手にはなったものの、星野監督からも「ジム(ハウザー)もよく投げた」と評価された。次回も先発として期待が高まる。「必要とされる役割で頑張りたい」と意欲的だった。マジック点灯はお預けとなったが、今日28日に勝てば、ソフトバンクの負けか引き分けで球団初のマジック28がともる。【斎藤庸裕】



