<巨人4-0阪神>◇27日◇東京ドーム

 阪神西岡剛内野手(29)が、ありったけの闘志を巨人にぶつけた。プレーボール直後から全開だった。1回、トップバッターは超攻撃的だ。内海の初球スライダーを思い切り振りにいって空振り。2球目も豪快に空を切る。その後は冷静に球を見極めて四球で出塁。大きいリードで左腕を揺さぶった。それでも得点を刻めず。難敵に完敗し、険しい表情で言う。

 「今日は負けたらアカン試合。(空振りは)1番打者としてチームに気合が入っているところを示したかった。6ゲーム差で(直接対決は)あと6試合。他力じゃなく、自力で優勝を目指さないといけない」

 オレについてこい!

 魂を込めたスイングで攻めに攻めた。大一番で切り込み隊長の役割を果たした。5回に左前打、8回には初球を左翼線二塁打。チーム唯一のマルチ安打でも、反省が口をつく。

 「点を取られた後でチームに勢いをつけないといけないのに見逃し三振は一番やってはいけないこと。キーポイントだった。火付け役のための1番なのに」

 1回に2点を先制され、3回には先頭で打席へ。だが、内寄りの際どい速球に手が出ず、見逃し三振に倒れた。内海とはロッテ時代以来の対戦。たとえ2安打を刻もうとも、敗戦の責任を一身に背負った。

 「今日は勝たんとあかんかった。負けたことが悔しい。ファンも腹立たしいでしょう。切り替えるというより、悔しい気持ちを明日にぶつけるしかない」

 今日28日も待ったなしで巨人と激突する。負けた事実は変わらない。ただ意地と誇りをかけて全身全霊で戦うだけだ。【酒井俊作】