<オリックス4-0楽天>◇27日◇京セラドーム大阪
投げる喜びを思い出した。オリックス松葉貴大投手(23)が7回2安打無失点の好投で、5月22日以来、約3カ月ぶりの4勝目を挙げた。負ければ楽天にマジックが点灯する一戦で、松葉はルーキーらしく必死に腕を振った。「点を取られると早い回でスイッチされるのは分かっていた。気付いたら5回終わっていました」と言うほど集中していた。
4回まで毎回走者を背負ったが、5回以降は3人ずつで料理。最速143キロの直球に、2軍で自信をつけたカーブを交えた。「フルカウントを含めて6球でどう勝負するか。結果を残せてよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
デビューから3連勝後、4連敗して2軍落ち。ファームのブルペンで捕手と1球ごとにフォームを確認した。寮に戻れば野球中継を見ながら「勝てる投手」の投球を頭にたたき込んだ。蒸し暑さの中で忘れかけていた「1軍で投げる喜び」を思い出した。前半戦とは別人の松葉がそこにいた。
借金を再び8とし、カード初戦を取った。森脇監督も「今日はバッテリーの勝利」と称賛した。負けられない戦いで、ルーキーが躍動した。【池本泰尚】



