<広島8-1DeNA>◇27日◇マツダスタジアム
これが、今の勢いよ!
広島が8回の猛攻で、5カード連続でカード初戦に勝利を挙げた。DeNAに同点に追いつかれた直後、相手のミスで勝ち越すと松山竜平外野手(27)の適時二塁打でDeNA三浦をKO。続く赤松真人外野手(30)も適時二塁打を放つと、最後は石原慶幸捕手(33)がトドメの3ランを放った。初のCS進出を妨げるものは何もない。
去年とは明らかに違う。エース前田健が、7回を無失点に抑えながらマウンドを降りた。リードはわずかに1点。8回を任された永川勝が3連打を浴び、試合は振り出しに戻った。重いムードが漂うベンチ。だが、ここでずるずるいかないのが今季の強さだ。
逆襲は直後だ。先頭の代打天谷が右前打、丸が四球を選び無死一、二塁。スタジアムのボルテージが上がる中、菊池のバントをブランコが三塁へ悪送球し、勝ち越す。ネクストバッターの松山は「左投手に代わるだろう」と戦況を冷静に見守っていた。だが右腕三浦が続投。「絶対に打たなければならない」。闘志に火が付いた。
低めのボールに翻弄(ほんろう)された3打席を省みて、狙い球を入ってくるスライダーに絞った。2球続けてきた内角の“獲物”を確実にとらえた。右翼線を破る適時二塁打で、三浦をマウンドから引きずり下ろした。
「久しぶりにメチャクチャうれしかったです。流れが悪くなっていたけど、いい流れに持っていけた。三浦さんから打てて、自信にもなります」
クリーンアップでの出場は今季60試合目だった。シーズン前は“準レギュラー”だった男が、地位を確立した。だからこそ、気は抜けない。シーズンに入って、完全休養したのは球宴休みの1日だけ。休日だった前日26日にもマツダスタジアムを訪れた。
だが、これまでのような打ち込みではなく、入浴と酸素カプセルでの疲労回復に時間を割いた。最後まで戦い抜くため、メンテナンスに余念がない。
「松山が打ったから、その流れで打てた」と続く赤松も右翼線へ適時二塁打を放ち、木村も右前適時打と追い打ち。最後は石原が左翼2階フェンス直撃の3ランでとどめを刺した。野村監督も「ちょっと遅かったけど、連打が出て良かった」とニンマリだ。4週連続の週初めの勝利。このまま、CSまで突っ走る。【鎌田真一郎】



