<ソフトバンク2-3ロッテ>◇28日◇ヤフオクドーム
必死に追うが、背中が遠のく。ロッテに連敗で、楽天にマジック点灯。ソフトバンクの自力優勝の可能性は再び消えた。「もっと最初からいかないと。せっかく上位とやるんだから、もう少し積極的にな。どんどん集中して燃えていかないと」。点火の遅かったエンジンに秋山幸二監督(51)は苦い顔をつくるしかなかった。
苦手の唐川に3年越しの6連敗。7回に本多の2点適時打で引きずり降ろして1点差に迫ったが、もう1点が遠かった。6回まで2安打無得点とさっぱり。フォームの見た目と合致させない球質に翻弄(ほんろう)された。「崩されている部分がある。甘い球でも打ち損じている」。秋山監督が感じたフラストレーションは客席も同じ。地の利を生かせるはずのホーム試合は28勝29敗と負けが先行し、ため息が漏れ続けた。
ロッテ、楽天との6連戦に連敗スタート。逆転Vへ全開にしたはずの闘志は空回りした。楽天のマジック点灯に「関係ない」と冷静だった指揮官も、選手を集めたミーティングでは「残り試合チャレンジャーとして頑張ろう」と闘志をぶつけるよう訴えた。これに、7回に内野安打で反攻の糸口をつくった長谷川は「技術どうこうという試合数じゃない。気持ち勝負」と呼応。首位打者を争う技術屋が精神論を持ち出すほど、チームは瀬戸際にいる。
ロッテに4連敗で、このカード4年ぶりの年間負け越しが決定。最低ラインとなるCS進出に向けても嫌なデータを増やす形となってしまった。【押谷謙爾】



