<巨人5-3阪神>◇28日◇東京ドーム
瀬戸際の一戦で「Gキラー」の神通力は消えていた。1回裏2死二塁。阪神榎田大樹投手(27)は4番村田に内角直球を投じた。低い弾道で先制の2ランを許す。「詰まっていたので、入るとは思わなかった」。まるで前夜、スタンリッジが浴びたのと同じ痛打を食らった。
今季の巨人戦は4戦3勝。防御率0・64と強さを見せてきた。左肘の不調などで2軍降格し、1カ月ぶりの1軍戦マウンドでこれまで通りとはいかなかった。3回と5回には阿部に2打席連続で二塁打を浴びた。打線の反撃直後に失点する最悪の展開だった。
「5回はもう少ししっかりと投げないと。焦っていた部分もあった。抑えないと、という…」
5回途中を5失点で降板。巨人戦初黒星で、宿敵にマジックが点灯。虎党の期待はもろくも崩れた。それでも榎田は暗い表情を見せなかった。「決して良くなかったが、それなりのピッチングはできた」。戦いはまだ続く。たった1つの黒星で「Gキラー」は輝きを失ったわけではない。



