<広島0-2DeNA>◇29日◇マツダスタジアム

 広島は今季初の2試合連続0封負けを喫し、5カードぶりの負け越しとなった。DeNA先発加賀美の前に8回途中まで散発の3安打に抑え込まれ、7回1死二、三塁の好機にも得点できず。野村謙二郎監督(46)は「ヒット3本じゃ、どうにもならない」と嘆き節だ。借金は再び2桁の「10」となり、5位DeNAが3・5ゲーム差まで接近。CS争いは、再び混戦模様となってきた。

 台風接近により吹き込む湿った空気の影響なのか。広島打線は2試合連続でスコアボードに「0」を並べていった。唯一のチャンスは7回だ。先頭松山が98キロのカーブを中前打、キラの四球と犠打で1死二、三塁。野村監督は2打席凡退の岩本に代え、あえて右打者の広瀬を代打に送った。「あのボールが少なくなる」と苦しめられた加賀美のチェンジアップを封じるためだ。だが結果は右飛。木村は空振り三振で、好機はついえた。

 野村監督

 悪いときのパターン。ヒット3本じゃ、どうにもならない。ストライクを打ち上げているのがすべて。緩い球に手を出さず、その分、真っすぐを追いかけているように見えた。

 フライアウト11個と、淡泊な攻撃で反撃の糸口を見いだせない。9度目の0封負けとなったが、2試合連続というのは初めて。突然の“集団不振”に、新井打撃コーチも首をかしげた。

 新井打撃コーチ

 何が原因なのかは分からない。狙い球も言っているんだが、今年の春先のような感じ。8月はよかったし、練習でも調子がいい。ちょっと分からないです。

 見えないプレッシャーなのか。勝てば、試合数の少ない10月以外では、昨年7月以来の月間勝ち越しとなるところ。だが2夜連続で足踏みだ。6年連続のDeNA戦勝ち越しも決めきれず、ゲーム差は4位中日に1・5、5位DeNAにも3・5と詰め寄られた。4位中日を含め、CS争いは再び混迷を極めてきた。

 昨季は8月28日時点で、4位ヤクルトに3・5ゲーム差を付けながら失速。15年間立ちはだかるAクラスの壁を突き破ることは簡単ではないが、同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。【鎌田真一郎】