<西武2-6オリックス>◇30日◇西武ドーム

 青波魂だ。オリックスが激闘を制した。2点リードの9回に平野佳が同点に追いつかれるまさかの展開も、延長10回に4得点。9回まで12安打2得点と拙攻にあえいでいた打線がつながった。今季初安打が勝ち越し3点適時二塁打となった竹原直隆外野手(33)は「何とかかえそうと、それだけです。やっぱり野球はここ(1軍)でやらないと」とかみしめた。

 この3連戦は「レジェンド・シリーズ」と題され、オリックスは95年にリーグ初優勝を果たしたブルーウェーブ時代の復刻ユニホームを着用。森脇監督が掲げる「勝利への執念」が詰まった白星は、黄金時代の青波魂をほうふつとさせた。

 全員でもぎ取った1勝に指揮官も「みんなでつないでつないで。男竹原が一発で仕留めた。みんなで勝ちとったね」と、上機嫌で会見を終わらせた。