<広島2-0中日>◇4日◇マツダスタジアム

 守道竜がCSを争う3位広島との直接対決に敗れ、痛い星を落とした。再三好機はつくったが天敵前田健をこの日も打てず、今季23イニング無得点で3戦3敗。高木守道監督(72)は右手を上げて、お手上げポーズをつくるしかなかった。広島とのゲーム差は3に広がり、逆に5位DeNAとは1差。そして今日5日も6連敗中の天敵大竹が立ちはだかってくる。逆転CS進出へ、正念場だ。

 重苦しい三塁側の通路に、高木監督は右手を上げて登場した。「これで分かるだろ?」。そのポーズのままバス近くまで5メートルほど行進。「お手上げですか?」の問いに、「イエス」と苦笑するしかなかった。

 またまた、前田健から1点も奪えなかった。これで今季は23イニング無得点の3戦3敗。しかもCSを争う直接対決の初戦だっただけに、指揮官のタメ息は深かった。

 何度もチャンスはつくった。だが、あと1本が出なかった。3回1死満塁は柳田の左飛が犠飛になるかと思われたが、三塁走者の谷繁が本塁で憤死。8回も1死一、三塁で森野が凡打し、2死満塁となった後も平田が一ゴロに仕留められた。

 「チャンスはつくっても、ここという所でピシっと投げられた。でも一番頼りにしとる森野があれでは。平田も頼りにしとるのに…。強いチームは勝つ時に打てる。打てなきゃ勝てんということ。簡単なことや」

 あの手この手は尽くした。藤井の離脱もあって、前田に通算3割2分6厘と相性のいい大島を約半月ぶりに1番でスタメン起用。2軍落ちした井端に代わる2番に「神のお告げはなかった」が、上り調子の柳田を配置。そして去就が未定のクラークには、「ホームランに期待しとるよ。打ったら来年残すと言うといて」とニンジン作戦まで敢行した。だが新1、2番は分断され、クラークは2回に特大飛球を放つも、フェンス手前で失速。万策尽きた敗戦となった。

 重い1敗になった。これで3位広島とのゲーム差は3。しかも前田健とは、あと2回対戦する可能性がある。指揮官は「いらっしゃい、いらっしゃい、何度でも」と、もはや開き直り気味。だが今日5日も6連敗中の天敵大竹が立ちはだかってくる。もし負ければ広島とは4差で、5位DeNAに並ばれる可能性もあるガケっぷちだ。「明日は何としても勝たないと」の問いに監督は答えた。「アイ・ホープ・ソウ」。敗戦会見は英語に始まり、英語締め。この日は右手だけだったが、両手を上げる監督の姿は見たくない。【松井清員】