<オリックス0-12ソフトバンク>◇7日◇京セラドーム大阪
4番が板についてきた。ソフトバンクが今季2度目の20安打で大勝。柳田悠岐外野手(24)が4番スタメン9試合目にして初の猛打賞で、打線の火付け役となった。「たまたまッス。ヒットはいい感じ。やっぱりホームランの方がいいですね」。今も痛む右肩にアイシングを施しながら、笑顔で振り返った。
2回無死から今季初の三塁打。二遊間を破るゴロが、あまりの速さに右中間を割った。9回は本塁打が出ればサイクル安打だった。「インコースの真っすぐにしぼって1発を狙っていた」。結果は変化球に空振り三振。快挙は逃したが、前日に決勝アーチを放った勢いは生きていた。
広島出身の先輩で、元阪神の金本知憲氏(野球評論家)を尊敬している。この春には金本氏の言葉をまとめた本「アニキの名言」を読んだ。広島と阪神で長らく4番を張った鉄人の名言が心に響いた。
「1日1日切り替えろ、みたいなことが書いてあって、なるほどと思った。やっぱり切り替えは大事。なかなか難しいけど、切り替えるようにしている」。さらには右肩痛を抱える現状に重なるような言葉も。「ちょっとくらい体が痛くても試合に出ろ、とも書いてあった。その通り。痛いなんて言ってられない」。
守れないならバットと足で全力アピール。内川、長谷川という安打製造機に挟まれ、成長中の24歳。引退した小久保裕紀氏が後継者候補と認めた男は、打順にとらわれずフルスイングを続ける。【大池和幸】



