オリックス李大浩内野手(31)に、チームメートから異例の“残留お願い”だ。7日のロッテ戦(京セラドーム大阪)の試合前、この日で今季の試合を終え、チームを離れる李大浩に選手たちのサインと来季残留を願うメッセージが書かれた色紙がプレゼントされた。不動の4番への熱い残留コール。今季で契約が切れ去就が注目される大砲に、ナインの思いは届くか?

 異例の“慰留色紙”で説得?

 ロッテ戦の練習開始前、李大浩は選手のサインで埋め尽くされた1枚の色紙を受け取った。色紙の真ん中には「デホさんへ

 来年も一緒に優勝を目指しましょう」と記されていた。

 李大浩は今季でオリックスとの2年契約が終わる。サプライズ寄せ書きを受け取った大砲は「こりゃ残ってやらなきゃと思ったが、契約の世界なので」と言いつつ「他のところでやるのは頭にない。条件が合えばみんなと一緒に優勝を目指したい」と、国内はオリックス最優先する考えだ。

 西名球団社長も慰留することを明言。だが、その一方で「高いステージでやりたい夢はある」と関係者にもらすなど、メジャー挑戦も視野に入れているのも事実。阪神やソフトバンクも動向を注視している。

 オリックスのナインにとっても、昨季打点王を獲得するなどチーム不動の4番の動向は、来季の巻き返しに直結する。優勝を狙うには不可欠の存在だけに、異例の「残留お願い色紙」となったようだ。選手の1人は「それがみんなの気持ちでしょう」と話した。この日腰痛から復帰した選手会長の坂口は「今日で(李大浩は)終わりなので」と説明した。

 李大浩にとっては、本拠地最終戦のこの日の試合が今季のラストゲーム。今日8日に出場選手登録を抹消され、同日の楽天戦(Kスタ宮城)など残り3試合には出場しない。この日は4打数無安打に終わったが、2年目も打率3割3厘、24本塁打、91打点の好成績だった。チームメートからの“お願い”が主砲の胸に届くか。今後が注目される。【高垣誠】