フェニックスリーグの韓国・斗山戦(綾町)の試合後に、一番の「見所」が待っていた。投手組で調整し、出番のなかった日本ハム大谷翔平投手(19)が特打を行い、34スイング中14本の柵越え。6連発あり、2本の場外弾ありと、両翼92メートルの球場でアーチショーを展開した。「ウエート(トレ)をやっているから張りはある」と言いながら、スタンドの視線を独り占めにした。

 投手に専念することが決まっている同リーグで、チーム合流後初めての打撃練習だった。この日はブルペン入りがなく、次回登板となる19日の四国IL選抜戦(生目第2)まで時間があることから、初めてバットを握った。今後も、登板の合間で特打メニューが組み込まれる見込み。ドラフト会議から、もうすぐ一年。「あっという間でした」という「二刀流」挑戦は、まだ続く。