強すぎる巨人が“ぜいたくな悩み”を抱えている。CSファイナルステージを3連勝で終えただけに、登板機会のなかった中継ぎ陣の実戦感覚に不安がある。阿部慎之助捕手(34)は「3つで終わったことはいいこと。でも、投げていない投手がいるのは心配ですね」。確かに勝ちパターンの投手のみが登板したため、ブルペン待機していた青木、小山、今村の出番はなかった。

 この3投手は13日のフェニックスリーグ、ソフトバンク戦を最後に実戦から離れている。川口投手総合コーチは「(日本シリーズまでの間に)フェニックスに行かせる予定はない」と説明。日本シリーズでは最短でも中12日で登板となり「練習の中で試合を意識して強いボールを投げたりするしかない」と同コーチ。今日21日からの全体練習の中で補っていくしかない。

 完全休養日だった20日は、小山、今村が、ジャイアンツ球場を訪れ自主的に体を動かした。小山は「試合で投げていないし、2日も休めない。しっかりとコンディションを整えることが僕たちの役割」と、2人で相談して練習することを決めた。球団史上40年ぶりへ、一切の不安要素を断ち切って挑む。【為田聡史】