広島野村祐輔投手(24)が、ドラフト1位の九州共立大・大瀬良大地投手(22=長崎日大)の指南役に名乗りをあげた。2人は大学時代から面識があり、台湾代表との強化試合(8日~10日、台北)の日本代表にもともに選出された。代表で過ごす1週間、昨季の新人王から来季の新人王を期待される右腕にエキスが注入されることになりそうだ。広島からは丸、菊池の1、2番コンビも選出された。

 野村が後輩となる大瀬良の援軍になる。野村は自身の経験をふまえてドラ1右腕の胸中を思いやった。

 「僕もそうでしたけど、知らないところへ行くのは不安があるはずですから」

 即戦力として期待される右腕も、プロでの生活や練習方法など不明な点は多いはず。先輩として、聞かれれば喜んでアドバイスを送るつもりだ。

 まだ指名あいさつも済んでおらず、正式にカープの一員にはなっていないが、プロになる前に一足早く“共演”が実現したことを生かす。

 この日、台湾代表との強化試合を戦う侍ジャパンが発表され、2人も選出された。ほとんどが26歳以下のフレッシュな面々に「同世代が多くなるので、楽しみです」という野村は、大瀬良との再会も心待ちにしている。

 実は明大4年のとき、大学日本代表に選ばれたが、大瀬良も2年でメンバー入りしていた。合宿などでともに過ごした仲間だ。以前から面識があり、同じ投手でもあることから、今回の台湾遠征でも一緒に行動する場面が多くなることが見込まれる。5日に出発して11日に帰国するまでの1週間の時間を有効に使う。昨季新人王を獲得し、今季は2桁勝利と飛躍した野村の経験を、来季の新人王が期待される大型右腕に伝えることになりそうだ。

 大瀬良もメンバーに選出されたことについて意欲的にコメントした。

 「これからプロに行こうという身としては、早くプロになじめるいい機会を与えていただいたという気持ちもある」

 大学のリーグ戦が終わって3週間たっており、試合勘が鈍っていると不安も口にしているが、頼もしい先輩のバックアップを受けて、プロのノウハウを吸収する貴重な機会となりそうだ。【高垣誠】