阪神が来季新外国人としてマウロ・ゴメス内野手(29=ナショナルズ)の獲得に乗り出すことが30日、分かった。今季、米大リーグ・ブルージェイズ傘下3Aバッファローで29本塁打した右打ちの内野手。今季リーグ最少82本塁打に終わった打線低迷の切り札として4番を打てる大砲を探していたが、球団首脳が候補をゴメスに一本化したことを認めた。

 来季のカギを握る新4番候補。その最初のターゲットが定まった。球団首脳によれば今後は、現在ナショナルズに所属するゴメスとの交渉に乗り出す方針。交渉が不調に終われば新たなターゲットを探すことになるが、まずはゴメス獲得に全力を注ぐ。

 ドミニカ共和国出身のゴメスは今季、3Aで29本塁打。主に一塁を守った。メジャーでは通算2本塁打ながらマイナーリーグでは10年間、922試合で159本塁打している。

 来季はオマリー打撃コーチ補佐が就任し、日本野球への順応をサポートする体制を整えた。同じ中南米出身のヤクルトのバレンティン、DeNAブランコらと同じように、日本でのブレークを狙う。

 今季は新井良、マートン、鳥谷らが4番を務めた。来季の優勝には30本塁打以上を打てて、一塁か三塁を守れる大砲が必要と判断。9月には、中村GMが2度も米国に渡って視察していた。

 ◆マウロ・ゴメス

 1984年9月7日、ドミニカ共和国生まれ。03年レンジャーズ入団。10、11年ブレーブス傘下を経て12年レッドソックスに移籍。同年5月13日のインディアンス戦でメジャーデビュー。37試合に出場して2本塁打、打点17、打率2割7分5厘。3Aでは11年から3年連続の20本塁打と70打点以上を記録した。9月にウエーバーでナショナルズに移籍。188センチ、104キロ。右投げ右打ち。