<コナミ日本シリーズ2013:巨人2-4楽天>◇第5戦◇10月31日◇東京ドーム

 楽天銀次内野手(25)が仲間の思いをバットに込め、決勝打を放った。2-2の延長10回1死一、二塁、フルカウントから巨人西村の直球をコンパクトなスイングで中前に運んだ。二塁走者の投手則本が生還。2戦目に続き、今シリーズ2度目の勝利打点を刻んだ。「絶対に打ってやろうと。オレが決めるんだという気持ちで打席に入った」とコメントにも力がこもった。

 闘志を燃えたぎらせ、打席に向かった。直前、2番藤田が死球。1度はベンチに引き揚げたが、足をひきずりながら、グラウンドに戻った。攻撃では2、3番として、守備では一、二塁間でコンビを形成。普段は感情を表に出すことが少ない藤田の姿に、胸が熱くなった。お立ち台では「最高でーす!

 魂しかありませんでした」と笑顔。「すごいプレッシャーですが、僕が打って勝ちたいと思います」と力強く締めた。