秋の夜長のお供は名場面集!

 阪神藤浪晋太郎投手(19)にとって、安芸キャンプは「脳力」アップの期間になる。今日1日からのキャンプインに備え、スコアラー陣が今季のプレーをまとめた映像データ集を各選手に用意していることが判明。外付けハードディスクやDVDで配布し、技術向上をサポートする。

 20泊21日の長期合宿は、ゆっくりと野球について考えられる貴重な時間だ。ハードな練習を終えた夕食後も野球漬けになる。スコアラーが準備したのは今季の投球や打撃などのプレー映像。球団関係者は「じっくりと野球に向き合える時間になる。映像も生かしてもらいたい」と話す。基本的に全登板をチェックできるデータで、高卒1年目から10勝を挙げた藤浪にとっても、今季の投球を振り返るために格好の「教材」になる。

 この日、高知に向かう伊丹空港で「自分の中ではしっかり体作りしたい。いまは技術というよりも、この冬に向けて体力づくりすることの方が大切。しっかり体を鍛えたい」と意気込んだ。プロ初の秋季キャンプは体力強化を重視するスタンスだ。その一方で、投球動作の微修正も並行する。

 中西投手コーチは左足がインステップしすぎる点を指摘。「右膝の使い方が大事になる。練習や試合で投げた(映像)のを見たりする」と話しており、動作を細かくチェックすることになりそう。投球フォームだけではない。実戦での打者との駆け引きはカウント別被打率なども参考になる。今季の傾向を把握し、来季に向けて対策を練る-。藤浪の研究熱心な一面には周囲も舌を巻く。理想の投球を追求し、野球を考える。