ソフトバンク今宮健太内野手(22)が「異業種トレ」で偉業の足固めをする。28日、都内で第42回三井ゴールデン・グラブ賞の表彰式に出席。今オフの自主トレに、バスケットボールを採用するプランを明かした。「俊敏さが養えるし、フルコートで行ったり来たりしたらしんどそうでしょ。(来春の)キャンプに入る前にちょうどいいかなと思って」。体力と敏しょう性の強化に一挙両得というわけだ。

 同賞は初受賞。松田と壇上で並んだ。三遊間の同時受賞は球団初。「この世界に入って、この賞を取るためにやってきたという気持ちもある。2年、3年と連続で取れるように頑張りたい」。遊撃手部門の最多連続受賞は山下大輔(大洋、76~83年)の8年。最多9年連続に今宮は「そこは目指したい」と“長期政権”ももくろむ。

 発奮材料がある。入団5年目の来季からミズノ社とブランドアンバサダー契約を結ぶことが決定。同6年目の秋山監督を上回る異例のスピード契約となった。同契約選手は楽天田中や巨人阿部ら、実績ある選手がずらり。「僕がなっていいのか悩んだけど、ダメじゃないかと言われないように、いいきっかけにしたい」。定着したレギュラーの座を、不動のものにする。【大池和幸】