オリックスが来季の新外国人選手として、ソフトバンクを退団したウィリー・モー・ペーニャ外野手(31)と交渉し、1年契約の推定年俸120万ドル(約1億2000万円)で契約合意間近となっていることが8日、分かった。現在、契約の細部を詰めており、近日中に入団が正式に決まる見込み。

 ペーニャは、今季は不振と膝の手術などで55試合1本塁打に終わったが、オリックスはソフトバンク入りする数年前から実力を評価し、マークしてきた。故障は完治していることも調査済みで、実力者の獲得に踏み切った。

 オリックスは李大浩内野手(31)アーロム・バルディリス内野手(30)の主力2人の退団が確実な状況。西武からエステバン・ヘルマン内野手(35)を獲得し、バルディリスの穴を埋めたが、李大浩の代わりの大砲は、瀬戸山球団本部長が渡米して調査するなど候補を絞っている段階だ。

 だが、新たな外国人選手が、日本の野球に対応できるかどうかは未知数。ペーニャは昨季21本塁打をマークした実績がある。日本での活躍が計算できることから、新助っ人が不振の場合にはそのカバーが期待できる。一塁や指名打者での起用が見込まれ、課題の打線の厚みも増しそうだ。

 ◆ウィリー・モー・ペーニャ

 1982年1月23日、ドミニカ共和国生まれ。98年ドラフトで指名され、メッツと契約。02年レッズでメジャー昇格。04年には110試合出場し26本塁打。メジャー通算599試合で84本塁打。来日1年目の昨季は21本塁打を放ち、パ・リーグ指名打者のベストナインに選ばれた。191センチ、118キロ。右投げ右打ち。