阪神和田豊監督(51)が20日、エースの熱い思いを聞いて喜んだ。能見篤史投手(34)が18日の契約更改時にコミュニケーション不足を主張した。意思疎通の大事さを訴えたことに「能見がやっと、そういう気持ちになってくれた。チームを引っ張るというね。どちらかというと自分のことを黙々とやるタイプだったから。勝ちたい、何とかしたいという表れなんだろうね」とうなずいた。

 34歳の左腕に寄せる期待は、投球だけではない。「投手陣の中心となって、福原と一緒にまとめていってほしい」とグラウンド外でもリーダーとして頼っている。寡黙なイメージがあるが、熱いハートでチームの現状を憂いた。「もちろん表れがなくても自覚を持っている選手だから。発言すると責任も発生するわけで、ある程度の覚悟があるんだろうね」。スローガン「熱くなれ!」のような熱い勝利への思いを歓迎していた。