ソフトバンク東浜巨投手(23)が早くもメジャーに“スカウト”された!?

 プエルトリコから帰国して一夜明けた22日、2カ月近く参戦した同国でのウインターリーグを振り返った。ヒガンテス・デ・カロリナに所属し、最終登板時点でチームトップの4勝(1敗)、40投球回でリーグ最多の42奪三振と活躍。メジャー経験のある2人の投手コーチから絶賛されたことを明かした。

 06年第1回WBCプエルトリコ代表で、元メッツのウィリー・コラーゾ・コーチ(34)には「お気に入り登録」された。「お前ならメジャーでもいけると言われました。連絡先も聞かれた。今後もチェックするからなと言われ…」。まるでメジャーに誘うかのような熱烈ラブコールだが、これには東浜も「そうかもしれませんね」と苦笑いだ。

 またメジャー通算37勝左腕で、球宴にも2度選出された元ロイヤルズのホセ・ロサド・コーチ(39)からは、ツーシームの握りを数パターン伝授された。「指の開き具合とか、縫い目のかけ方とか、いろいろ教えてもらった。日本とはボールが違ったので、これから試していきたい」と、落差の大きい改良型を今オフに完成させる考えだ。

 下半身主導のきれいな投球フォームはビデオ撮影され、他投手の教材としても使われたという。さらに「新しいカーブも覚えた。握りは同じで抜き方を変えたらハマった。打者の反応が変わって、三振がとれるようになった」とも。将来的なメジャー挑戦はともかく、毎日書いたノートには、充実の内容が記されているはず。2年目の飛躍が期待できそうだ。【大池和幸】

 ◆ウィリー・コラーゾ

 1979年11月7日、プエルトリコ生まれ。米フロリダ国際大から01年ドラフト10巡目でブレーブスと契約。その後メッツに移り、07年メジャーデビュー。同年6試合に登板し0勝0敗、防御率6・35が全メジャー成績。10年には台湾・統一でプレーした。現役時代は175センチ、82キロ。左投げ左打ち。

 ◆ホセ・ロサド

 1974年11月9日、米ニュージャージー州生まれ。プエルトリコのホセ・S・アレグリア高から94年ドラフト12巡目でロイヤルズと契約。96年にメジャー昇格。実働5年で125試合、37勝45敗1セーブ、防御率4・27。現役時代は183センチ、79キロ。左投げ左打ち。