日本ハム栗山英樹監督(52)が22日、二刀流ルーキー大谷の成否に、進退をかける決意を明らかにした。居住する栗山町の有志で実施された「栗さんからのファン感謝デー」に参加。2年契約2年目、就任3年目を迎える来季の意欲を表明。大谷の挑戦に一定の結果が出なければ「負けというか(チームを)去らなければいけないと思っている」と悲壮な覚悟を公言した。最下位の今季からの逆襲のキーマンと心中し、勝負の1年に臨む。
サンタクロースの帽子をかぶって登場しても、心は乗り切れなかった。栗山町民らのぬくもりにも触れ、自然と熱い思いが、ほとばしったのだろう。栗山監督が契約ラストイヤーの来季へ、身を賭して臨むとの意欲を明かした。設定した厳しいハードルのキーワードは「大谷」だった。2年目を迎える投打二刀流の行方が、監督続投か辞任かの進退の分岐点になると断言した。
栗山監督
結果は皆さんが判断することだけれど…。残せなければ、負けというか(チームを)去らなければいけないと思っている。(就任)3年目ということではなくて、オレは1年、1年そういう勝負をしている。
静かに過ごしている今オフ、腹を決めた。昨季は就任1年目でリーグ制覇の快挙。今季は多種多様の会合などに出席すれば、厳しい声を耳にした。大谷の育成法への疑問視する見方が多かったという。「何で2つやらせるの、という意見を100人以上から聞いた」。シーズン中も球界OBらから同様の考えを聞きながらも、一貫して曲げずに貫いた。1年目を終えた大谷とはひざを突き合わせ、男と男の約束をした。マンツーマンで、こう語りかけたという。
栗山監督
まず1年間、故障をしないでくれて「ありがとう」と言いました。でもプロ野球という世界は正しいことをやっていても結果を残せないとダメと言われる。(来季は)ズルをしてもいいから結果を出さないといけないと。
強い決意の表れの青写真も描いている。「(大谷)翔平は来年、先発ローテーションで回します。悪くても2ケタ勝利はする。いくつ勝つかによって(チーム成績も)変わってくる」。故障なく順調に来季開幕へと準備できれば、大谷に早くも先発の1枠を与える構想を温めている。今季はわずか3勝に終わったが、爆発的な可能性を秘める潜在能力。「マンガみたいな選手が必要。今、評価されなくても50年後に(投打)2つやる選手が出てくれたらいいな、と思う」。未知の夢あふれる選手へと成長させることを、ライフワークに掲げた。
栗山町で優勝パレードを行ってから、この日がちょうど1年の記念日。規格外の魅力を放つ原石に、自分の身を託す。「監督がこうやっているんだと根拠を持ってやっていかないといけない。そうじゃなければ今年、辞表を出している」。大谷の二刀流が成功する確信ありと自負した。栗山監督が大谷と二人三脚で、大勝負する。【高山通史】



