負けない男になります!

 ヤクルトのドラフト1位杉浦稔大(としひろ)投手(21=国学院大)が7日、埼玉・戸田市内の選手寮に同2位西浦直亨(なおみち)内野手(22=法大)と入寮した。持参品の中には、友人らから贈られた地元の北海道・十勝地方の麦焼酎「十勝無敗(じゅっしょうむはい)」があった。開幕ローテーション入りが期待される即戦力右腕は、昨年の楽天田中のように、無敗でチームに貢献できる投手を目指す。

 入寮した新たな部屋で、杉浦は「縁起物」を握りしめた。地元・北海道の友人らから、餞別(せんべつ)にと「十勝無敗」という名の麦焼酎を手渡された。十勝地方でつくられたこのお酒には、「負けない男の麦焼酎」とのサブタイトルがついている。「縁起のいいお酒なので飾っておきます。10勝したら飲もうかなと思います。無敗でいければ一番いいですね」とはにかんだ。

 焼酎の名の通り、「勝てる投手」を目標とする。「すごい球を投げても負けてはダメ。試合をつくって、なんだかんだ、最後は勝っている投手になりたい」と、188センチの長身から制球良く投じて打ち取るスタイル。負けない男の代名詞といえば楽天田中だが、「あんな成績は残せないと思います」と言いつつ、「でも、目指さないとダメだと思う」と向上心も高い。

 プロ入りがゴールではないと分かっている。今月2日、雪深い十勝地方のビニールハウス内で、父幸男さん(50)に声を掛けられた。「相手、やろうか」。親子で、中学、高校生以来となるキャッチボールをした。「言葉はなかったけど久々にできて良かったです。今、十勝出身の人はいないので代表のつもりで頑張りたい」。少年野球チームで監督だった父と一緒に追いかけてきたプロの世界へ飛び込む前に、地元で原点を再確認していた。

 だからこそ浮つかない。小川に続く2年連続新人王を期待する声も「まず1勝です」と制した。「1軍で1勝してローテに入って2ケタ勝てるように頑張りたい」。もちろん、今季中に「十勝無敗」の栓を抜くつもりだ。【浜本卓也】