今季19年目の中日荒木雅博内野手(36)が門下生に“逆挑戦状”だ。7日、故郷・熊本で自主トレを公開し、大島との1番打者をかけたバトルを宣言した。年明けの巨人井端弘和内野手(38)とのトークショーでは「1番を打て!」とハッパをかけられたこともあり本気モード。かわいがる後輩であっても、ユニホームを着れば競争相手だ。
元切り込み隊長が現リードオフマンに戦いを挑んだ。荒木は故郷・熊本の澄み切った空気を吸い、思いを明かした。「競争。全部競争です。打ち勝っていきたい」。競争するのは打順。競争相手は、“荒木塾”の門下生、大島だ。1番打者を奪い返す-。年頭の短い所信表明には強い思いが込められていた。
通算1731安打、通算334盗塁。07年には盗塁王も獲得した。荒木は、もともと俊足巧打のトップバッターとしてのイメージは強い。本来なら挑戦を“受ける”立場ではある。ただ、ここ2、3年はチーム事情などで2番や下位を任されることが多くなった。もちろん、戦略、方針に逆らうつもりはない。ただ、もう1度、原点に立ち返ろうという思いだ。
きっかけは“元相方”のひと言だった。4日に行われた巨人井端とのトークショーで「1番だと盗塁が増えるというイメージがある。(1番の方が)躍動というか、いきいきしている」と1番出場を猛プッシュされた。荒木も「やっぱりそういう風に思われてたんだ」と、自身の武器を再認識した。
オフには肩の可動域を広げるなどの目的で水泳トレを導入した。その効果を力説し、真っ先に誘ったのが大島だった。大島を熊本の自主トレに招いたのは今年で3度目。面倒を見てきた後輩とバトルなんて…と思いきや荒木は「あいつも俺と競争してるようじゃダメだよ」とニヤリ。ちっぽけな考えなんてなさそうだ。【桝井聡】



