阪神ドラフト2位横田慎太郎外野手(18=鹿児島実)は7日、兵庫・西宮市内の選手寮「虎風荘」に入寮。元ロッテ外野手の父真之さん(51)から譲り受けた特製ジュラルミン製バットケースを持参した。

 「(父が)現役時代に使っていたもの。『持って行っていい』と言われたので。僕もそれを使って活躍しないといけないなと思います」

 父真之さんは、84年のドラフト4位で駒大からロッテに入団した。新人の85年、続く86年と打率3割を記録し、2年連続でベストナインに輝いた俊足巧打の外野手だ。特製ケースは、落合博満を3冠王に育てた当時、打撃コーチだった高畠導宏氏が発注してくれたもの。引退後、家に保管されていた。

 野球を始めた頃から、父に口酸っぱく言われたことの影響だった。「道具を大切にすること」。最高のプレーをするためには、道具を最高の状態にしなければならない。父は自らの経験から、アドバイスを送り続けた。プロの第一線で、結果を残してきた父の思いの詰まった品は、息子慎太郎へと引き継がれた。

 バットケースの他に、父の現役時代のプレー写真も持参した。鹿児島実時代から寮に飾っていた1枚。同じプロの世界に入るため、父の背中を追いかけた。そして今、同じ舞台に立とうとしている。「父を超えられたらいいなと思います」。プロでの決意だ。息子は偉大な父の背中も超えていく。【宮崎えり子】

 ◆横田慎太郎(よこた・しんたろう)1995年(平7)6月9日、東京生まれ。3歳で鹿児島・日置市へ転居。湯田小3年でソフトボールを始め、東市来中は軟式野球部。鹿児島実では1年秋から4番一塁手で高校通算29本塁打。3年春からは投手も兼任。50メートル走6秒1。父真之さんはロッテ外野手として新人の85年から2年連続打率3割を記録。ベストナインも連続受賞した。母まなみさん、姉真子さん。186センチ、85キロ。左投げ左打ち。背番号24。