「オレ、抹消」だけは言わない!?

 中日谷繁元信兼任監督(43)が8日、横浜市内の国学院大たまプラーザキャンパスで自主トレを公開した。新たな年を迎え気分も一新。ただ、プロ26年目で兼任監督の肩書が加わり、気になっていることがあった。それは…。

 「オレ、けがしたらどうなるのかな?

 (キャンプ中に)けがしたら開幕に間に合う?

 ファームとか出るのかな?」

 確かに。現場トップが開幕のベンチに不在なんて考えられない。シーズン中に登録抹消されても、1軍のベンチを離れるわけにはいかない。事実、06、07年と2年間、ヤクルトで兼任監督を務めた古田氏は自身を登録抹消しても、1軍ベンチで指揮を執り続けた。

 選手&監督を両立するためには?

 「まあ、けがしなきゃいいんだ」。谷繁兼任監督は豪快に笑った。けがをしないことが、兼任業を全うするための絶対条件。自主トレ期間から、故障なしを意識して取り組んでいる。

 ここ数年は「1時間は足を動かし続ける」とランニング量を増やし、足腰を強化。これまで100%の負荷をかけてきたトレーニングでも、70%の負荷で回数を増やすなど、年齢に合わせトレーニング方法も工夫している。

 頭の中の監督、選手の割合を聞かれると「6、7割くらい。半分以上は選手かな。1年間、選手として出るという思いでやっている」とまずはプレーヤーとしての意識が強い。ベンチでだけじゃなく、マスク越しにもにらみを利かせる。それが谷繁兼任監督だ。【桝井聡】

 ◆古田兼任監督の場合

 06、07年とヤクルトで兼任監督を務めた古田氏が初めて自身を登録抹消したのは07年6月10日。2年目のシーズンは持病の右肩痛もあって、この時点で出場はわずか2試合。その後は後半戦初戦となった7月24日広島戦で出場選手登録するも、8月23日に2度目となる登録抹消に踏み切った。この年の選手としての成績は出場10試合、18打数6安打、0本塁打。現役引退&監督退任を決断した。