日本ハム中田翔内野手(24)が、今季の究極の目標に「盗塁ゼロ」を掲げた。8日、大阪・吹田市内で阪神西岡らとの合同自主トレを公開した。チームは得点力アップへ走塁面の意識向上をテーマの1つに掲げるが、若き主砲は新年の誓いとして「盗塁しないでいいくらい、打ちまくりたい」と、おとこ気あふれる発言。4番として、すべての意識をバットに傾ける。

 新年早々、日本の、チームの4番を張る気概があふれていた。中田が、長距離砲のプライド十分に、自信を持って言い放った。

 中田

 盗塁しないでいいくらい、打ちまくりたい。自分は長打力を求められる。そういうバッターになりたい。まずはバッティングに専念する。

 初の本塁打キングへ、決意の「盗塁ゼロ」宣言だ。チームは今季、走塁面の強化を掲げているが、ともすれば相反する目標で自身を鼓舞した。外野スタンドへ架けるアーチなら、ゆっくりダイヤモンドを回るだけ。打撃にかける意気込みの裏返しでもある、新年の誓いだった。

 中田流の反骨精神だ。盗塁を含めた、走塁に対する意識はもちろんある。「狙えるところは、狙いたい」と、全力疾走で次の塁を積極的に目指す姿勢は変わらない。ただ、4番として、常に求めるのは本塁打。昨季は自己最多の28本も、8月21日楽天戦(Kスタ宮城)で死球を受け左第5中手骨を骨折。10月4日ソフトバンク戦(札幌ドーム)で復帰するまで1カ月以上戦線離脱し、射程圏だったキングの座は同僚のアブレイユに譲った。悔しさを晴らすには、バットしかない。

 中田

 去年は、ある程度の結果は残せたけど、今年はすべての面で、一番上に立ちたい。

 目標の数字は挙げなかった。求められる役割を全うすれば、三冠王も狙えると感じている。

 多忙なオフから、野球モードへ一気に切り替わった。昨年末はイベントやテレビ出演数がチームNO・1。チームの顔として、精力的に前面に出たが「トレーニングが始まると開幕が待ち遠しいね」と、疲れも見せず、表情も明るい。年末年始を過ごした故郷広島でも体を動かした。前日7日から、阪神西岡や後輩の西川らと合同自主トレを開始。この日は、雨で室内での練習となったが、アップで行ったサッカーでは果敢にスライディングを披露。体調の良さを感じさせた。

 中田

 毎回、言っているけど、グラウンドでは年齢は関係ない。チームを引っ張る気持ちでやる。

 主砲の自覚十分のスタート。新年の誓いを立てた中田の視線の先には、リーグ制覇、さらには日本一がある。【木下大輔】

 ◆中田と盗塁

 プロ4年目、1軍出場98試合目の11年4月24日楽天戦(ほっともっと神戸)で、5回2死から二盗を成功させ、初盗塁を決めた。11年4個、12年5個、13年1個で通算は10個。2軍では、09年フレッシュオールスターゲーム(札幌ドーム)で6回に二盗を成功。イースタン・リーグの4番一塁で2安打1盗塁2打点2得点と活躍し、最優秀選手賞を受賞した。