住と食にこだわり、プロの世界を生き抜く。楽天1位の松井裕樹投手(18=桐光学園)が9日、仙台市内の泉犬鷲寮に入寮した。部屋には楽天田中も愛用する寝具を持参。深い睡眠でしっかり疲れを取り、体調管理に励む。またこの日の昼食では嫌いな生野菜を食べるなど、食生活の改善を試みるとした。住と食をプロ仕様にし、昨季まで新人王を獲得した則本が過ごした“出世部屋”でプロ1年目に挑む。

 新天地で重要視したのは眠りだった。松井裕は部屋に着くと、とっておきのマットレスに大の字で寝っ転がった。「いくつか試して、体中の力のかかり方とかを調べてもらいました。約2時間くらい選んで、自分に合ったものをお願いしました」。楽天田中も愛用した寝具メーカー「東京西川」の敷布団の寝心地を試すと、笑みがはじけた。

 恩師の助言から、寝具にこだわった。かねて桐光学園・野呂雅之監督(52)から、体や自分のプラスになるものは精査するよう指導されていた。プロ入りが決まった後も「寝るものは自分でじっくり選びなさい」とアドバイスを送られた。松井裕は休みの日を利用し、吟味。選んだものが偶然田中やサッカーの横浜FC三浦知良らが使用していたメーカーのものだった。「少しでもいい眠りにつけたらいい。6、7時間眠れれば十分」と良質な睡眠で厳しい練習をこなすと意気込んだ。

 厳しいプロの世界に挑むため、体調管理にも変化が見られた。これまで生野菜をほとんど口にしなかった。しかしこの日は寮でのバイキング形式の昼食で、自ら生野菜を取った。量は多くなかったが「このくらいは大丈夫ですよ」とレタスなどをペロリと平らげた。少しでも体作りに好影響が出るように、嫌いなものを克服しつつある。

 部屋番号は2。昨季15勝の則本が入居していた新・出世部屋だ。「縁起の良い部屋を充てていただいたので、それに応えられるように頑張りたい」と意気込む。縁起を担ぐようにグラブも新調。「1年目は明るく元気な、目立つ色で頑張って行きたいと思う」と明るい黄色のものを作った。

 12日には新人合同自主トレが始まる。年末年始も高校で走り込みを行い、準備は万全。「新しい環境の1年目。まずは地盤を固めて、土台を作りたい。そこから弾みをつけて行ければ」。左腕は衣食住をきっちり整えて、プロの道を歩み出す。【島根純】