日本ハムの新旧背番号23の運命が、一瞬だけ交わった。ドラフト1位渡辺諒内野手(18=東海大甲府)が9日、2軍施設のある千葉・鎌ケ谷の「勇翔寮」に入寮した。この日、同寮の食堂で引退会見を行った二岡と、すれ違った。「巨人時代から憧れていた選手。(背番号を受け継ぐことに)複雑な気持ちはありますが、二岡さんのように、しっかり活躍できる選手になりたい」。プロの宿命とはいえ、偶然シンクロした明と暗。神妙な表情で、決意表明した。
茨城県出身。巨人ファンとして育った。遊撃のスター選手だった二岡のプレーに、目を輝かせた。「逆方向にすごい打球を飛ばす。3拍子そろった選手というのが目標でした」。リトルリーグで硬式野球を始めた小学4年の時、最初に買ったグラブも、もちろん二岡モデルだ。「守りにしても、打つほうにしても、まねしようと思ってもできなかった」。ずっと、夢であり、目標だった。
高校通算39本塁打の打力に加えて、俊足強肩の逸材は、高校野手ナンバーワンの呼び声高い。年末年始も体を休めたのは元日だけ。野菜中心のメニューを心がけ82キロあった体重を79キロに絞るなど、グラウンド外でも努力を怠らなかった。
この日、入寮を済ませた同期7人とともに明日11日から始まる新人合同自主トレで汗を流す。「ランニングにティー打撃。やれることは、すべてやってきた」。背番号23に恥じない選手に-。強く心に刻み、プロ選手としてのスタートを切る。【中島宙恵】



