イチロー先生から学ぶ!

 広島の新人5選手が9日、広島・廿日市市内の大野寮に入った。ドラフト1位大瀬良大地投手(22=九州共立大)はイチロー(ヤンキース)の言葉が書き込まれた「イチロー262のメッセージ」シリーズを3冊持参。出世部屋「104号室」で超一流の頭脳を研究しながら、今日10日から新人合同自主トレをスタートさせる。

 大瀬良は北九州から広島に移動する直前、3冊の本を手に取った。「イチロー262のメッセージ」シリーズ。超一流選手の門をたたき、本格的に広島生活をスタートさせた。

 「ドキュメンタリー番組とかを見ても、イチローさんの言葉は他の人たちと違う。どうすれば、そういう発想になるのか。より高いレベルでプレーしたいし、メジャーでトップに立つ選手を勉強したい」

 ヤンキース・イチローが残してきた名言の数々を研究し、成功への糧にする。「1つ1つの言葉の意味を考えて、それを解いていっても勉強になる。流し流しで見ているだけでも、あ~今から練習しないと、と思えるので」。イチロー先生に“弟子入り”し、心のレベルアップも図る。

 「イチロー本」を持参しての入寮。施設見学などを終えた後、他のルーキーとともに練習場でキャッチボール、ランニングを行った。前田健、野村などを輩出した出世部屋「104号室」を用意され、あらためて気合十分だ。

 「期待していただいていると思う。背番号(14)の1と4が入っている部屋番号で縁もあるのかな。少しでも早く前田さん、野村さんのような柱になれるよう、より一層気を引き締めていきたい」

 今日10日からは新人合同自主トレがスタートする。ワールドクラスの教材を携え、いよいよプロとしての第1歩を踏み出す。【佐井陽介】