「じぇじぇじぇ」を卒業し首位打者をつかみ取る。楽天銀次内野手(25)が10日、沖縄で自主トレを公開。嶋や枡田らとキャッチボールやノックを行い、約3時間汗を流した。練習後には元阪神のランディ・バース氏が86年に記録した、3割8分9厘のプロ野球記録を更新しての首位打者獲得をぶち上げた。

 気温16度。日差しを浴びるとコートを脱ぎたくなるような陽気の中で、銀次の口も軽やかに動いた。「首位打者を取りたい。簡単には取れないでしょうけど。最高打率更新?

 そうですね、目標は…バースです」。新年に掲げたのは、プロ野球記録を更新しての首位打者獲得だった。

 昨年までなら「じぇじぇじぇ」と驚くような目標だが、今季は違う。昨季は8月までソフトバンク長谷川らと首位打者を争い、シーズンを終えて3割1分7厘でパ・リーグ4位の実績を残した。飛躍の1年を過ごし、「どうしたら(打)率が残るかが分かった」と手応えをつかんでいる。

 打率向上へ秘策は単純だった。「ストライクを打つ。ボール球は打たない」と選球眼の向上が首位打者への近道と話す。オリックスから移籍した後藤も7日の入団会見で「銀次はすごく良いスイングをする」と舌を巻いたように、バットコントロールは超一流。空振りの少ない早打ちが持ち味だが、精度を上げれば数字はついてくると確信する。

 「去年より上の成績を残さないと。もう今は違うモードに入っています」。早くも戦闘態勢に入った安打製造機が、地道な努力と実力で驚くような成績を実現させる。【島根純】

 ▼シーズン最高打率は86年バース(阪神)の3割8分9厘。同年は47本塁打、109打点で2年連続3冠王を獲得した。日本人最高は00年イチロー(オリックス)の3割8分7厘。上位5傑は全員左打者で、右打者の最高打率は08年内川(横浜)の3割7分8厘。