掛布さんが「掛布2世」見つけた!
阪神掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=58)が10日、鳴尾浜球場で行われている新人合同自主トレを初視察した。ドラフト2位横田慎太郎外野手(18=鹿児島実)の打ちっぷりにビックリ。反対方向にはじき返す広角打法は自身の現役時代さながらだった。横田も「自分も左方向に本塁打を」と意気込んだ。
しなやかな身のこなしに目を奪われた。掛布DCがルーキーの初視察で、早くも横田の素質にほれ込んだ。午後から行われた打撃練習。室内で打つ姿を黙々と見守った。ライナーでネットを揺らす。引っ張り一辺倒ではない。シュアに力強く逆方向へ。その姿にセンスを感じ取っていた。
掛布DC
もっとガツンと松井秀喜(元ヤンキース)のようにセカンドゴロを多く打つタイプかなと思った。意外に左中間、反対方向に打つ。バットが(体に)巻きついて出る。1つの武器。非常にバランスがいいし、ビックリしたよ。
待望の顔合わせだった。高卒でのプロ入り、左打ちは同じ境遇。掛布DCは昨年末から名指しして「早くバッティングしている姿を見たい」と心待ちにしていた。初対面での衝撃は大きかった。高校通算29本塁打のスラッガーに自らの現役時代が重なっただろう。掛布DC自身も主砲として甲子園の浜風に乗せて、何度も左翼にアーチを架けた。柔らかく、力強い姿は「掛布2世」そのものだ。
今年初めて鳴尾浜に足を運び、グラウンドに出る前には虎風荘で「予習」もしていた。同じく新人の陽川、梅野を含めて3人の実戦映像をチェック。「それなりの形で試合に対応していたからね。かなり楽しみな3選手。底上げを考えたときに、2、3年目の若手の刺激になる」と褒めた。ルーキー勢のなかでも、頭1つ抜け出ているのが横田だ。186センチ、85キロと恵まれた体格もプロ向きだろう。
掛布DC
いい体してるわ。細くないし、ヒョロヒョロしていない。1軍でやるだけのものがあるなら(高卒新人でも)1軍でやってもおかしくない。でも守りでプロの144試合を対応できるか不安はあると思う。今年のなかで1軍に上がる可能性はある。
背伸びさせるつもりはないが、夢は広がる。長らく阪神では、懐の深い甲子園の左翼フェンスに挑める左打者が出ていない。まさにロマンに満ちた逸材だ。高卒新人が1年目から本塁打を打てば、球団では74年に掛布(DC)が放って以来。横田も言う。「甲子園で左方向に本塁打が多かったと聞いています。自分も左方向に長打、本塁打を打ちたい」。ホームランバッターにしか歩めない道がある。先駆者として、ミスタータイガースが後継者を育てる。【酒井俊作】



