<オープン戦:巨人3-2楽天>◇23日◇沖縄セルラー那覇

 新型フォームで、アピールに成功した。楽天片山博視投手(26)が3番手で登板。7回からの2イニング打者6人を完璧に抑えた。「少しずつですが、はまってきました」と、今季から取り組むサイド気味のフォームに手応えを口にした。

 一方で、反省もあった。2イニング目となった8回、1死で迎えた坂口に対し、ボールが3つ続いた。「チェンジアップが外れてしまった。まだまだ、下半身が使えていない。カウント3-0じゃなく、まずは1-1にしたかった」と、冷静に自己分析した。ただ、4球目からはストライクを2つ続け、最後は遊飛に仕留めた。四球を出すことなく、踏ん張った。

 オフは親交のあるロッテ涌井と自主トレを行った。先発転向も視野に、アドバイスをもらった。ただ、今は気持ちに変化が起きている。「(先発でも、中継ぎでも)どこでもいいです。自分の投球をやるだけです」とキッパリ。今季で9年目。楽天の創設期を知る左腕は、チームのために腕を振る。【古川真弥】