今季は先発ローテーション投手としての起用が最優先となる日本ハム大谷翔平投手(19)に、野手での2年連続開幕スタメンが見えてきた。沖縄・名護キャンプの26日、今季初めて、シートノックやケース攻防などのメニューで、右翼の守備に就いた。栗山英樹監督(52)は「守備に関しては心配していない。去年あれだけの使い方をしても応えてくれたわけだから」。3月28日の開幕戦(対オリックス、札幌ドーム)の野手起用についても「可能性はある。チームが勝つことを考えるだけ」と明言した。

 オープン戦の登板で順調に結果を残せば、現時点では、開幕3戦目(3月30日)の日曜日の先発登板が有力視されている。もちろん体調や状態次第だが、登板前日にブルペンで最終調整するサイクルで臨めれば、登板2日前の開幕戦は野手で出場できる可能性が十分にある。

 相手の先発が予想されるエース金子からは昨季、右翼スタンドへ特大本塁打を放っている。対戦成績も5打数3安打2打点と相性がよく、ラインアップに組み込まれれば、大きな戦力になりそう。一昨年の開幕投手に斎藤を指名した経験がある同監督は「プラスアルファを生み出すにはどうしたらいいかを考える」と話しており、初戦で大谷が活躍することでチームに与える影響の大きさまで、考えを巡らせている。

 大谷は「(開幕が)近くなれば出る出ないも決まってくる。そのときに準備すればいい。使ってもらえるような力をつけたいです」。投打「二刀流」2年目が、ますます楽しみになってくる。【本間翼】