ヤクルトが、セ・リーグ王者の巨人を相手に「一塁バレンティン」をぶつける。一塁コンバートに挑戦中のウラディミール・バレンティン外野手(29)だが、ここ3試合で、失策や後逸などがあり不安を露呈した。26日の西武との練習試合(宮崎)でも一塁で先発予定だったが、雨天中止となって室内練習場で調整。手にしていたのは、一塁用のグラブではなかった。

 だが、一大計画は続行中だった。小川淳司監督(56)は「まだやるよ」と今日27日の練習試合ソフトバンク戦(アイビー)での一塁起用を明言。3月1日からの巨人2連戦(東京ドーム)でも「(一塁を)守らせるつもり」と話した。同一リーグ相手での一塁起用は初で、しかも相手は巨人。注目度は高くなるが「人工芝は初めてだしどういう風になるか」とチャレンジさせる。

 周囲の本気ぶりをよそに、本人はマイペース。小川の「ライアン投法」をまねるなど、リラックスして練習を終えた。それでも、ヤクルトが「一塁バレンティン」への答えを出す時は、間近に迫ってきている。