背水のソフトバンク松中信彦内野手(40)が宮崎キャンプ最終日にB組(2、3軍)降格することが26日、決まった。腰の張りを訴え、2日連続の別メニュー調整となり、首脳陣は状態が回復するまでの期限付き措置をとった。開幕1軍に向けたアピールで後れを取る格好となり、今まで以上の結果が求められそうだ。
松中は室内練習場で練習を始めたナインの輪を外れた。笑みも浮かべ、深刻さを感じさせなかったが、首脳陣はA組(1軍)から離脱させる方針を固めた。小川ヘッドコーチは「明日からB組に行って万全にしてもらう。しっかり状態が上がり、試合に出られるようになってから。無理をしてもね」と説明。今日27日のキャンプ最終日に降格という珍しい事態となった。
疲労の蓄積する最終クール。その初日だった25日に腰の張りを訴え、2日連続で別メニューとなった。新井チーフトレーナーが「昨日よりはいい。全体的な疲れがあるので今は休みながらやっていく」と話すように症状は快方に向かっている。松中も「大丈夫。はい、大丈夫です」と回復をうかがわせたが、27日以降の調整については「知らない。分からない」と声を小さくした。開幕1軍をかけた実戦でのアピール機会が減るのは背水の男には痛手だろう。
昨年は4月にシーズン初安打を放った直後に右ふくらはぎを肉離れ。復帰した6月に交流戦優勝セレモニーをボイコットし2軍降格、そのままシーズンを終えた。最大5億円あった年俸も3500万円まで下がり、李大浩という強力なライバルも加入。逆風にさらされた平成の3冠王は李大浩が守りそうな一塁を選択肢から外し指名打者での一本勝負を宣言。カニザレス、中村らとの競争が本格化する矢先でB組調整となった。
もっとも今回は期限付きの措置。藤本打撃コーチは「3、4日調整してこっちに来いということ。特別悪いわけではない」と念を押した。昨秋から体脂肪率を6%減の16%に絞り、離脱前の体の切れは鋭かった。経験と実績はチームNO・1。松中自身が復活の2文字を強く意識するシーズンは、ここから大きな巻き返しを求められそうだ。【押谷謙爾】



