阪神は26日、沖縄・宜野座と高知・安芸で行っていた春季キャンプを打ち上げた。

 ヒジョーにいいホウジョー!

 阪神掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=58)が、キャンプMVPに2年目北條史也内野手(19)を選んだ。昨年の秋季キャンプから指導。成長を感じ「『打てるショート』と言われるショートになる」と太鼓判を押した。

 「一番形ができた。打ち損じる打球が少なくなって、1軍レベルの練習に近づいてきた。ゲームで光る選手だよ」

 ステップを狭くし、膝を柔らかく使う「ヒゲダンス打法」を北條にレクチャーした。25日のキャンプ最後の練習試合、四国IL高知戦。1点ビハインドの9回2死満塁のチャンスに、同点適時打を放った。練習試合6試合にフル出場。打率2割8分6厘、打点4と結果を残した。

 3月1、2日の練習試合も“掛布チルドレン”をチェックする。「森田、(伊藤)隼太、緒方も来るだろう。グラウンドで話をするつもり。森田は最近、数字が出てないから少し話が聞きたいんだよ」。遠く離れた沖縄組の仕上がり具合も気にした。

 若虎の底上げにグラウンドに立ち続け、フル稼働した1カ月だった。沖縄・宜野座、高知・安芸の両キャンプを飛び回った。安芸組では毎朝6時半の早朝練習にも参加。「明日を感じる選手が多いですね」と笑顔で締めた。【宮崎えり子】