寛(かん)は巨人愛で勝つ!

 広島からFA移籍した巨人大竹寛投手(30)が今日1日のオープン戦ヤクルト戦(東京ドーム)の先発で本拠地デビューする。登場曲には名前にかけてKANのヒット曲「愛は勝つ」を試験的に採用。ヤクルト・バレンティンには昨季12球団最多の4本塁打を献上したが、自分の投球を信じて挑む。

 心配ないからね♪

 寛の思いが♪

 勝利に届く明日がきっとある♪

 

 大竹が本拠地デビュー前日の最終調整を終えて、少し照れくさそうに登場曲を明かした。「愛は勝つ、を試験的に使います。名前(寛とKAN)にかけてですね。広島の時からやりたい気持ちはあった。でも(ベタな理由に思われそうで)恥ずかしいじゃないですか?」。自称「音楽には詳しくない」という男は子供のころに聴いていたなじみの曲を聴いて、東京ドームのマウンドに上がることを決めた。

 どんなに打たれてくじけそうでも♪

 信じることを決してやめないで♪

 注目の本拠地デビューの相手は怪物バレンティンだ。「僕が一番打たれているんですよね?」。昨季12打数5安打4本塁打と打たれまくった。

 日本新記録の60本塁打のうち、12球団最多となる4本を献上。「打たれた球は、全部覚えている。シュートもストライクゾーンだったけど、悪いボールじゃなかった。55号も外のゾーン(147キロ直球)で、そんなに悪くない。でも逆方向に強く打てる」と負のイメージは鮮明だ。

 Carry

 on

 carry

 out♪

 傷つけ傷ついても投げる切なさに少し疲れても♪

 

 Oh

 もう1度夢見よう♪

 勝利の喜びを知っているなら♪

 困難でも、歌詞の通りに自分のスタイルを続けて(Carry

 on)バレ砲封じを実行する(carry

 out)。「言うのは簡単だけど前にランナーを置かない。そしてカウントを有利に持っていくことを常に考える。両サイドも広く使っていきたい」とシンプルに意識づけした。

 オープン戦序盤の時期でシーズンに向け「自分のピッチングを作ることが大事」と優先順位は対相手ではない。だが「簡単に打たれればいいイメージを与えてしまう」と投手としてのプライドものぞかせた。初陣で歌詞とともに投げ抜く。信じることさ必ず最後に寛は勝つ♪【広重竜太郎】

 ◆大竹対バレンティン

 昨年は12打数5安打、4本塁打、9打点の打率4割1分7厘。7月13日の9回戦で来日初の満塁本塁打を打たれるなど、投手別では最多の4本塁打を献上。3年間の通算は21打数8安打、5本塁打の打率3割8分1厘。バレンティンは来日通算122本塁打だが、5本打たれたのは大竹だけ。

 ◆愛は勝つ

 KANの90年発表のアルバム「野球選手が夢だった。」収録曲からシングル化。91年にフジテレビ「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」の挿入歌に用いられ200万枚を売り上げ、日本レコード大賞受賞。