阪神和田豊監督(51)は1軍生き残りを懸けた若手のアピールリミットを7日ロッテ戦(甲子園)に設けた。今日1日からの高知遠征は若手が中心。チャンス期限を「甲子園ぐらいから完全に主力が出てくるからね。機会は少ないだろうが、4から7ぐらいで見極めたい」と明かした。

 7日からは6日間で5試合を甲子園で戦う。開幕前に最初で最後の本拠地だけに、鳥谷ら主力がスタメンに名を連ねることになりそうだ。2月28日から1軍に合流した一二三や北條らにとって、高知遠征と4日からの福岡2連戦が貴重な機会。指揮官は「福岡は上も下もいってるんで。4試合あるから振り分けながらね」と、教育リーグが行われる雁の巣との「親子ゲーム」も活用していく。

 1年間戦い抜くために、若手の底上げは絶対条件になる。オフだった前日27日は、安芸キャンプの模様をDVDなどでチェックした。「チャートは見てるけど、絵も見ながら」。隅々にまで目を光らせ、才能が埋もれないように気を配る。誰を残すかの悩みなら大歓迎。虎将は今、うれしい悲鳴を上げたがっている。【近間康隆】