不振は練習で打破するしかない-。中日高橋周平内野手(20)が2月28日、1日限定の「名古屋2次キャンプ」を実施した。チームは前日27日に沖縄キャンプを打ち上げたが、長嶋清幸外野守備走塁打撃コーチ(52)におねだりしてキャンプを“おかわり”。打撃不振に陥っているレギュラー候補が、休日返上でバットを振った。

 終わったはずのキャンプが続いていた。場所は沖縄の北谷球場ではなく、ナゴヤ球場の室内練習場。高橋周1人に、長嶋コーチが身ぶり手ぶりで教え込む。ティー打撃からスタートし、その後はブン、ブン、ブンと素振り。最後は同コーチが間近でボールを投げるモーションを繰り返し、バットの出し方を何度も確認。ぜいたくな打撃教室は40分間にも及んだ。

 きっかけはキャンプ最終日の打撃練習だった。長嶋コーチは「あまりにもひどかったからね」と苦笑い。首をかしげる高橋周が要望し、2人っきりの追加キャンプが決定した。

 神主打法にも挑戦した高橋周だが、打撃不振が続いている。キャンプ終盤のオープン戦2試合(22日オリックス、23日阪神)の成績は計8打数1安打0打点、3三振。阪神戦の最中には谷繁兼任監督から「頭に氷嚢(ひょうのう)をのせてやろうか」と奮起を促されたほどだ。フリー打撃でもバットを折られるシーンが目立った。

 長嶋コーチは「どうしても焦って上体が突っこむ。そうすると右手が使えない。右手を使えないとボールを擦って飛ばない」と指摘する。キャンプではショート挑戦を掲げ、早出特守を皆勤。経験のない疲れと焦りが、負のスパイラルを作り出した。

 今日1日のDeNA戦(ナゴヤドーム)は今季の本拠地初戦。谷繁兼任監督のもと、新たにスタートを切ったチームの地元お披露目だ。監督自身も今季初めて実戦のマスクをかぶる予定で、兼任デビューする注目カード。もちろん高橋周も出場する見込みだ。

 高橋周

 やったことは今日に限ったことじゃない。継続していって結果につなげていきたい。

 もがき、苦しみ階段を上がる。その先にレギュラーがある。【桝井聡】