日本ハム大谷翔平投手(19)が1日、広島との練習試合(名護)で今季最速の156キロをマークした。打球が右尻を直撃し5回途中で降板したが、打者21人に対して3安打6奪三振で1失点。速球のみならず、今キャンプから取り組んでいる「パワーカーブ」を効果的に使い三振を奪った。
圧巻は2回。小窪、エルドレット、田中から3者連続三振を奪った。決め球はすべて、今キャンプから取り組んでいる「パワーカーブ」だった。昨年までの100キロ前後のカーブは、厚沢投手コーチいわく「あっても100球中4、5球。打者からすれば捨てればいいボール」。同コーチは打者側の目線に立ち、効果的なカーブを説明した。打者でもある大谷は意図を理解し、120キロ前後に球速を上げた“新球”の習得を目指し取り組んできた。
前回登板した2月22日のロッテ戦は「同じリーグだったので試さなかった」。解禁したこの日は、6つの三振のうち5つをカーブで奪った。「三振はあとからついてくればいいと思った。でもやりたいことを試せたので良かったです」。全79球中14球が150キロ超え。3回岩本への4球目は、スコアラー席のスピードガンが今季最速の156キロを示した。順調な仕上がりに、開幕ローテとして期待する栗山監督も「説得力を持ち始めた」と、独特の表現で力を認めた。
アクシデントもあった。5回2死満塁、広島岩本の痛烈なライナーが右尻を直撃した。「痛かったけど、お尻だったので大丈夫だとは思いました」。大事を取って、ここで降板となった。
投打をこなす2年目のキャンプも、この日が打ち上げ。「去年よりも余裕を持って、自分のやりたいことができた。いいキャンプでした」。打球を受けた患部に問題がなければ、8日阪神戦でプロ入り初めて甲子園のマウンドに上がり、藤浪との先発対決が実現する予定だ。【本間翼】
◆大谷の二刀流運用の今季構想
先発ローテーションに組み込んだ上での投手起用を優先させ、野手としての併用を目指している。首脳陣間で理想としているのは日曜日に先発させ、通常の先発投手が基本の登板間隔とする中6日のパターンだ。公式戦突入後は月曜日に試合がないケースが主になるため登板翌日に、休養日を設けられる。昨季は野手でのスタメン出場の際は外野守備に就くことが多かったが、今季は指名打者を活用するアイデアを温めている。また昨季はほぼ試合終了まで代打待機などしていたが、今季は試合途中で帰宅して静養に充てる「早上がり」を認めることで、投手偏重となる肉体の負荷のバランスをとる。



