<オープン戦:ソフトバンク4-2楽天>◇1日◇ヤフオクドーム

 開幕投手の本命候補が躍り出た。楽天則本昂大投手(23)が、今季初実戦のマウンドに上がり、2番手で3回を1安打無失点。最速150キロをたたき出し、変化球も決まった。いつもは自分に厳しいが「思った以上に良かったです。すごく収穫のある登板でした」と、自然と笑みをこぼした。

 最終イニングとなった6回2死走者無し。昨季10打数7安打とかもにされた長谷川に「三振を取る」と奮い立った。1ボール2ストライクと追い込み、フォークで決めにいく。抜けて、ファウル。「もう1度、直球を見せる」。4球連続の140キロ台後半もファウルでしのがれた。9球目。首を2度、振った。再びフォークが低めに決まった。「意図を持った投球ができました」と、空振り三振で締めた。

 昨季15勝で新人王も、2年目キャンプはスタートで苦しんだ。初日にブルペンで60球を投げると、右肩が張った。翌日は投球回避。1日でブルペンに戻ったが、いつもは右端に立つプレート板を左端に立った。「(投球時に)体が回りきらなくて、抜け球が多いので」と、体に負荷の少ない立ち位置を選ぶしかなかった。フォームに微妙な狂いが生じ、“2年目のジンクス”を心配する声もあった。星野監督には「肘が前に出てこない。代わりに、鎖骨が飛び出しそうだ」と厳しく指摘された。ブルペンでカーブを多く投げ、肘の位置の確認を繰り返した。

 主力の中では大トリで実戦に上がった。プレート板の右端から投げ、結果でピシャリ。星野監督は開幕投手を立候補制と公言する。3月28日西武戦のゴールへ向けて、則本が大外から一気に飛び出しそうだ。「立候補したからには、そこを目指して行きたい」。本命二重丸は、あらためて宣言した。【古川真弥】