オリックス井川慶投手(34)が、先発ローテ入りへ1歩前進した。1日、西武との練習試合(春野)に2番手で登板、今季対外試合初登板。試合は雨のため4回表で打ち切りとなり、2イニングの予定が1イニングだけとなったが、3人で抑え2三振を奪った。
井川は「まあまあ、よかったんじゃないですか」と淡々と話したが、森脇監督は「心と体が一致しているね」と称賛した。
特に首脳陣が評価したのはベテランらしい対応力だ。雨でマウンドの状態が悪かったため、星野投手コーチは故障を回避する意味で「7~8割の力でいけば?」と助言。すると、井川はすぐに力の入れ具合を調整した。「(足元には)気をつけて投げました」と井川。全力投球でなくとも、直球にカーブ、スライダーをまじえ、金子侑ら西武の若手打者を寄せ付けなかった。同コーチも「ああいうところはさすがだね」と感心しきりだった。
オリックス移籍過去2年は、肘の手術の影響などで不本意な成績に終わったが今季は貴重な左腕としてローテ入りの有力候補。阪神時代は苦手だったデーゲームでも、昨季3勝のうち2勝を挙げた。悪天候でも昼間でも、仕事をやり遂げる。年輪を重ねた“ニュー井川”はひと味違う。【高垣誠】



