<オープン戦:巨人1-0ヤクルト>◇2日◇東京ドーム
巨人菅野智之投手(24)が、開幕投手の大役を務める可能性が高まってきた。オープン戦2度目の登板で3回を1安打無失点。背中の張りで1度は調整のペースを緩めたが、患部の不安も消え、最速148キロの直球で押し通した。「前回よりも格段に良かった」。エース内海と一騎打ちの様相の開幕投手争いから、確実に前進した。
現状で巨人の投手陣で言えば、横綱は内海だが、その大きな存在感をも押し返す力を示した。1回は「変化球でストライクが取れなかった」と安打と四球でピンチを作ったが、2回以降は直球主体に切り替え、パーフェクトに抑えた。「真っすぐがきていた」のが大きな理由だが、オフから磨き上げた直球で退路を断つ覚悟と度胸を示した。
シーズン開幕に照準を合わせ、課題を着実にクリアする。前回登板の2月22日DeNA戦ではスライダー、カットボールを封印。この日はフォークを選択肢から外した。この2試合は結果より内容重視と公言。自ら球種を絞って、真っすぐとミックスさせた。「満足したら、そこで終わり。まだまだ良くなると思って、やっていきたいです」と貪欲な姿勢は変わらなかった。原監督は「パワーアップしていますね。(開幕投手争いで)いい位置にいると思います」と認めた。それでも、菅野は口元をグッと締めて、こう言った。「この2試合は結果よりも内容と言ってきましたが、次は結果にこだわって、自分のポジションを取れるようにやっていく」。上原(レッドソックス)以来となる2年目での大役に向け、仕上げに入る。【久保賢吾】



