日本ハム大谷翔平投手(19)が「バカヤロー調整」で初の開幕ローテーション入りを目指す。最終段階の見極めの場となる、開幕までの残りの実戦登板はすべてオープン戦を予定。2軍の教育リーグで調整登板する他主力投手とは異なるパターンで仕上げていく。

 大谷は前日1日、右臀部(でんぶ)に打球が直撃したが、状態も問題なさそうだ。栗山監督は2日、「甲子園で投げさせないと怒られるでしょ」と、次回登板が8日阪神戦になることを明言した。その後も1軍帯同が基本プラン。開幕投手内定の吉川らローテ候補は2軍の教育リーグでの実戦も組み込まれているが、大谷は野手との二刀流ということもあり、開幕まですべて1軍で登板見込み。栗山監督が常に状態をチェックできるメリットがある。

 キャンプで幾度も「バカヤロー」と鼓舞した栗山監督の監視下で重圧と闘っていくことになる。打球直撃の時も「バカヤロー

 ちゃんと捕れ」と容赦なく愛のムチを振り下ろしていた。開幕までに「バカヤロー」の雨がやむかどうかが成長のバロメーターになる。【高山通史】