<オープン戦:オリックス4-3ヤクルト>◇6日◇京セラドーム大阪

 ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が“外野専念スッキリ弾”をマークした。1回、オリックス東野から推定飛距離145メートルのオープン戦2号ソロを放った。キャンプから挑戦していた一塁コンバート案が、1日に消滅。本来の外野での出場2試合目で、4試合ぶりの1発を含むマルチ安打と上昇の兆しを見せた。アベック弾を放った4番ミレッジ外野手(28)との「2人で70発宣言」も飛び出した。

 バレンティンにいつもの笑顔が戻った。1回2死、オリックス東野の真ん中低め、136キロ直球を軽々と振り抜き、中堅左の最上段まで運んだ。推定飛距離145メートル弾。「うまく反応できたね」と自画自賛だ。

 「考えることが多かった」という一塁から「野球人生のほとんどを過ごしている」という外野に戻って2戦目。守備の不安が消えると、打席でも余裕が生まれた。2打席目は四球で、4打席目は適時打でつないだ。2月22日楽天戦以来の1発を契機に、4試合ぶりにマルチ安打を放った。「気分はいいよね」とスッキリした表情を見せた。

 ここ数試合、モヤモヤしていた。春季キャンプでは下半身の負担軽減と外野陣の守備強化のため、一塁に挑戦。だが、失策や捕球ミス連発で、1日の巨人戦後に断念した。明るく振る舞っていたがショックは隠せず、3日の練習では「髪が長かったから」と意味深な理由で丸刈りにして登場した。「ミスを犯すのは怖いしチームに迷惑をかけたくない。一塁挑戦はここっていうタイミングではなかったんだと思う」と、チームのために現実を受け入れた。

 だからこそ、4番から3番に変更する打順もすんなり受け入れた。「3番を打つのはなるべく早く点を取る狙いがあると理解している。状況次第では塁に出ればチャンスが広がる」と、狙いをくみ取った。

 この日、4番ミレッジとの新打順で、初のアベック弾も飛び出した。バレンティンは「ミー50本、ミレッジ20本」と2人で70発宣言。50本は昨季より10本少ないが「60、マグレネ」とジョークを言う余裕も出てきた。試合後にリフレッシュと打ち込みのため帰京し、11日のソフトバンク戦(ヤフオク)で再合流の予定。「状態は上がっている。開幕までに準備できる」。迷いの消えた主砲が、4年連続本塁打王へ集中モードに入った。【浜本卓也】