<オープン戦:中日2-1西武>◇6日◇小牧
先発転向の中日岡田俊哉投手(22)が6日、大野とカブレラに続くローテ3番手を確定させた。先発し3回を無安打。これまでのオープン戦3戦とは別人の安定感で、谷繁元信兼任監督(43)を安心させた。2番手山内壮馬投手(28)も3回無安打、教育リーグ・オリックス戦(ナゴヤ球場)では山本昌投手(48)が今季初の実戦登板で2回無安打。開幕ローテバトルが一気にヒートアップしてきた。
岡田のギアがオーバードライブに入った。「先頭を四球で出して、ここで点を取られるようじゃいけない」。唯一のピンチとなった3回、2死三塁。「指先のかかり、気合入れました」。最速139キロの真っすぐで大崎を力ない右飛に仕留めた。低めへの制球が抜群で、予定の3回を無安打無失点。今季から先発転向する22歳左腕が、大野、カブレラに続く開幕ローテを確定させた。
ベンチで見守った谷繁兼任監督は安心したようにたたえた。「これまでは点を取られたりしていたけど、ちょっとずつよくなっいる。キレも出てきていい状態になってきた」。1日DeNA戦は1回2失点で敗戦投手になるなど、今季3度の実戦登板は不安定だった。昨季チーム最多66試合登板の疲れ?
先発を任せて大丈夫?
周囲の不安を解消する投球だった。
背景には新球の封印があった。緩急をつけるべく、智弁和歌山以来のカーブに挑戦。だが実戦では微妙な指先の感覚が制球を乱した。そんな1日の試合後、近藤投手コーチがアドバイスをくれた。「カーブにとらわれて自分の投球を見失ってはいけない」。岡田はハッと目覚めたという。「カーブにこだわりを持ち過ぎていた」。緩急の緩はなくても、真っすぐとスライダー中心のコンビネーションで昨季大活躍した原点に回帰。この日も全41球でカーブは1球も投げなかった。
自己採点は厳しかった。「満足していません。10人のうち初球ストライクは2人だけ。もっとストライクを先行していかないと。まだまだ力がないし(手応えは)半分ぐらい」。ローテ確定でも笑顔なき会見だ。この日は山内や山本昌も快投し先発争いは激化。大逆転を食う危機感の表れとも言える。「もっとアピールして、勝負できる位置にいたい」。残り登板でさらなる進化を約束。岡田が投げれば安心を首脳陣に焼き付ける。【松井清員】<中日のローテ争い>
大野とカブレラに加え、岡田が当確ランプをともした。山内と山本昌もアピールに成功。1日DeNA戦で2回0封の山井や復活を期す川上が控え、朝倉、雄太、若松も圏内。先発転向予定だった武藤は中継ぎに戻る見込みで、期待の2年目浜田は2軍調整中。現時点で先発候補は10人。今後は2軍戦も使い開幕6人衆を決めていく。



